“糸尻”の読み方と例文
読み方割合
いとじり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と彼はここでひと言、ひとりごとをいつた。彼は元通りきちんとすわつて、考への緒口いとぐちに前の考への糸尻いとじりを結びつけた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
「いま滝蔵から聞いた。ここに帰って来ておったのだそうだな」若松屋惣七は、茶碗ちゃわん糸尻いとじりをすり合わせるような、いつになく上ずった声だ。「知らなかったぞ。何しに帰って来たのだ」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)