粉粉こなごな)” の例文
彼はまた二三日前に人から聞いた鬼火ひとだまのことを思いだした。青い蛍火ほたるびかたまったような火の団りが電柱にぶっつかって、粉粉こなごなになったさまが眼の前に浮んで来た。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)