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簳
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やがら
ふりがな文庫
“
簳
(
やがら
)” の例文
蘆茎を
簳
(
やがら
)
とし、猟骨を鏃とし、その尖に
件
(
くだん
)
の毒を
傅
(
つ
)
けて簳中に逆さまに挿し入れ
蔵
(
おさ
)
め置き、用いるに臨み抜き出して尋常に簳の前端に
嵌
(
は
)
め着く。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
雀躍して家にとつて返した紀昌は、再び窓際の虱に立向ひ、燕角の
弧
(
ゆみ
)
に朔蓬の
簳
(
やがら
)
をつがへて之を射れば、矢は見事に虱の心の臟を貫いて、しかも虱を繋いだ毛さへ斷れぬ。
名人伝
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
源爲朝
養由基
(
やういうき
)
をして射らしむるも、
簳
(
やがら
)
直からず、羽整はずんば、馬を射るもまた中らざらんとするのは、睹易き道理である。學問精ならざる時は、人をあやまるのみである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
雀躍
(
じゃくやく
)
して家にとって返した紀昌は、再び窓際の虱に立向い、
燕角
(
えんかく
)
の
弧
(
ゆみ
)
に
朔蓬
(
さくほう
)
の
簳
(
やがら
)
をつがえてこれを射れば、矢は見事に虱の心の臓を
貫
(
つらぬ
)
いて、しかも虱を繋いだ毛さえ
断
(
き
)
れぬ。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
簳
部首:⽵
19画
“簳”を含む語句
箭簳
簳珠