トップ
>
篷
>
とま
ふりがな文庫
“
篷
(
とま
)” の例文
では
猩猩
(
しょうじょう
)
は
少時
(
しばらく
)
措き、
浪裡白跳張順
(
ろうりはくちょうちょうじゅん
)
か
黒旋風李逵
(
こくせんぷうりき
)
でもいるかと思えば、眼前の船の
篷
(
とま
)
の中からは、醜悪恐るべき尻が出ている。
長江游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
どうした事かと疑い
惑
(
まど
)
っていると、舟びとの一人はやがて髪をふり乱して刀を持って、
篷
(
とま
)
のうしろに出たかと思うと、自分の舌を傷つけてその血を海のなかへしたたらした。
中国怪奇小説集:10 夷堅志(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
廟の下手は湖水に
漁獲
(
すなどり
)
をする小舟の多くが船がかりするところで、うすら寒い秋の夜などになると、
篷
(
とま
)
のなかから貧しい漁師達が寝そびれた紛れの低い船歌を聞くことがよくある。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
黎庶
(
れいしょ
)
ソノ所ニ安ンゼヨト。諸僚佐次ヲ以テ進ミテ拝ス。廟ノ門ヲ出デ別路ヲ取ツテ南ニ下リ小橋ヲ過ギテ浦口ニ
抵
(
いた
)
リ船ヲ買ツテ松島ニ赴ク。微雨
偶
(
たまた
)
マ至ル。
篷
(
とま
)
ノ避クベキモノナシ。各傘ヲ張ル。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
篷
漢検1級
部首:⽵
17画
“篷”を含む語句
篷船
孤篷庵
篷屋
篷底