筆洗ひっせん)” の例文
さながら筆洗ひっせんの中で白筆はくひつを洗ったように棚曳たなびき、冴え渡った月は陳士成に向って冷やかな波をそそぎかけ、初めはただあらたに磨いた一面の鉄鏡に過ぎなかったが
白光 (新字新仮名) / 魯迅(著)
霧のれた山はおりおり頂を見せる。足下に流るる水を筆洗ひっせんに汲んで鼠色の雲を画き浅緑の岩を画く。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)