“竹倉”の読み方と例文
読み方割合
たけぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に僕の住んでゐたのは「お竹倉たけぐら」に近い小泉町こいづみちやうである。「お竹倉」は僕の中学時代にもう両国停車場や陸軍被服廠ひふくしやうに変つてしまつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし広い「お竹倉たけぐら」をはじめ、「伊達様だてさま」「津軽様つがるさま」などといふ大名屋敷はまだ確かに本所の上へ封建時代の影を投げかけてゐた。……
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かういふ種々の悲劇のあつたのはいづれも昔の「お竹倉たけぐら」の跡である。僕の知つてゐた頃の「お竹倉」は大体「御維新ごゐしんぜんと変らなかつたものの、もう総武そうぶ鉄道会社の敷地のうちに加へられてゐた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)