端初はな)” の例文
端初はな、夢に見た藪にそっくりだ、と妙な気がした処へ、この太神楽で陽気になった。そのまますれ違って通ったのです。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
承った処では、居士だと、牡丹ぼたんのおひたしで、鼠は朝顔のさしみですかな。いや、お話がおくれましたが、端初はなから、あなた——美しい像は、跣足はだしだ。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)