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端下
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はした
ふりがな文庫
“
端下
(
はした
)” の例文
この下屋敷には、大町備前のほかに、侍が七人いるほか、男は小者だけで、あとは奥女中十三人、お
末
(
すえ
)
や
端下
(
はした
)
四十七人という、女ばかりの生活であった。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ありとあらゆる
端下
(
はした
)
仕事をして、臺所の殘り物、酒場のしたみを頂戴して肥るという徒輩である。
駅伝馬車
(旧字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
今から思えば嘘のようでもあるが、その五十六銭がわれわれに取っては相当の大金で、僕は五十銭しか持っていないから
端下
(
はした
)
の六銭は君が出してくれ給えなどと言うようなこともあった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
近よせもしなかったし、それからあとも同じよ、あの人は女中やお
端下
(
はした
)
にまで騒がれているけれど、いつもきちんと折目を正して、女になんか眼もくれやしないわ
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
いつもの事で、珍らしくないと思いながらも、鎌髭を食いそらした奴どもが怖い伯母御に縮み上っている、無邪気な子供らしい様子が堪らなくおかしいので、お仙は
端下
(
はした
)
ない声をあげて笑った。
番町皿屋敷
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
どんな必要があって五千両ばかりの
端下
(
はした
)
金を取ることがあろう、——村の方たちにも伺いましょう、名誉ある武藤の家柄としてかりにもそんな事があると思いますか
艶妖記:忍術千一夜 第一話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
その
端下
(
はした
)
ないのを小坂部は眼で叱って、さらに眇目の男を
屹
(
きっ
)
と眺めた。
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ここがお
端下
(
はした
)
で、向うに三つ
許
(
ばか
)
りなんに使うのかわからないお部屋がござります、へい、この廊下をこう曲りまして御接待、お控え、表のお客間、一つおいてこれが御新造さま、次が同じくお寝間
風流化物屋敷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「いまお台所を見て来たんですよ」と彼女は云った、「お
釜
(
かま
)
も
鍋
(
なべ
)
も
錆
(
さ
)
びてるしお
櫃
(
ひつ
)
は乾いてはしゃいでるし、
埃
(
ほこり
)
だらけでごみだらけで、空き屋敷みたようでした、御家来もお
端下
(
はした
)
もいないんですか」
あだこ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“端下”で始まる語句
端下者
端下金