竜顔りゅうがん)” の例文
旧字:龍顏
気の毒なほど顔を赤めて、何と返事もできないように尚侍が思っている所へみかどがおいでになった。明るい月の光にお美しい竜顔りゅうがんがよく拝された。
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)
金応瑞は義州ぎしゅう統軍亭とうぐんていけつけ、憔悴しょうすいした宣祖王せんそおう竜顔りゅうがんを拝した。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
じみな黒い喪服姿の源氏の顔と竜顔りゅうがんとは常よりもなおいっそうよく似てほとんど同じもののように見えた。
源氏物語:19 薄雲 (新字新仮名) / 紫式部(著)