空臑からすね)” の例文
まくった空臑からすねに痛いと感ずるほど、両脚が、太く冷たかった。男は半町ばかり先を行く。三次、撥泥はねを上げて急いだ。
人の世はみつあしたより花の昼、月のゆふべにもそのおもひほかはあらざれど、勇怯ゆうきようは死地にりて始てあきらかなる年の関を、物の数ともざらんほどを目にも見よとや、空臑からすねゑひを踏み、鉄鞭てつべん
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)