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空世辞
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からせじ
ふりがな文庫
“
空世辞
(
からせじ
)” の例文
真面目な平凡なお愛想より、気の利いた
空世辞
(
からせじ
)
のほうがましだとさえ思った。もう諦めてはいるものの、彼女は、また何かを乞い求めるように見えた。
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
円転滑脱ぶりが余りに傍若無人に過ぎていた。海に千年、山に千年の老巧手だれの交際上手であったが、人の顔色を見て
空世辞
(
からせじ
)
追従笑
(
ついしょうわら
)
いをする人ではなかった。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
空世辞
(
からせじ
)
をいう番頭のいなくなったあと、わたしは、障子の外に出て、欄干の下をみ下した。
春深く
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
阿諛
(
あゆ
)
と
便佞
(
べんねい
)
と、安価な世辞に取巻かれて、それを阿諛とも便佞とも
空世辞
(
からせじ
)
とも気の付かぬ孫右衛門は、「俺が死んだら、さぞ皆んなが困るだろう」と思い込むのは当然のことでした。
銭形平次捕物控:074 二度死んだ男
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
辞
常用漢字
小4
部首:⾟
13画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手