秘事ひめごと)” の例文
旧字:祕事
何方どつちいたツて、人の影が一つ見えるのではない。何處どこまでもくらで、其の中に其處そこらの流の音が、夜の秘事ひめごと私語ささやいてゐるばかり。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
かくもねたげに秘事ひめごとのさはにもあるか、海と人。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
なべての秘事ひめごとはらむこは母ぞと
世の秘事ひめごとぞかくれたる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)