神籬ひもろぎ)” の例文
今度も、先達に講元を兼ねてゐるので、大きな藁家の傍に一坪ばかりの土地を淨めて、神籬ひもろぎを立て、八足やつあしの机を置き新菰あらごもを敷いて、大神宮樣が祀つてある。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
逆樣さかさまに手をうつて青々とした神籬ひもろぎを作り成してその中に隱れてお鎭まりになりました。
それを文吾は子供らしくもない好奇心から、神の罰で腰が拔けたら、明朝あすの出立も糠喜びになるのを忘れて、ついフラ/\と、神籬ひもろぎの中へ忍び込んだのである。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)