神神こうごう)” の例文
すると、空の上に、なん百となく、すきとおるような神神こうごうしいもののかたちがみえました。そのすきとおるもののむこうに、船の白い帆や、空のあかい雲をみました。
そういう姿勢で見ると、若い女の顔はいかにも神神こうごうしく思われた。
ルウベンスの偽画 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
みよ神神こうごうしいまで澄んだその瞳
或る淫売婦におくる詩 (新字新仮名) / 山村暮鳥(著)
しかし、これは大きな神神こうごうしいお寺のようにおもわれました。無垢むくの白はとが、高い聖壇の上をとんでいました。よっぽどひざをついて拝みたいとおもったくらいでした。