祐経すけつね)” の例文
曽我の十郎が虎御前の家へ泊まった夜、祐経すけつねからはなされたスパイの一人が、十郎を射殺そうと射った矢が、この石に当たったという。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
つまり亡兄の遺言によって亡兄の一子工藤祐経すけつねの後見となった伊東祐親は、祐経が成人して後も所領を横領して返さなかった。
陪膳ばいぜんの者は斎院さいいんの次官親義ちかよし、五位の一人が膳部を取りつぐ役を勤めた。馬三頭が贈られ、その一頭には鞍がおかれてあった。これを引くのは大宮の侍工藤くどう一郎祐経すけつねである。
「イイエ。ボクです。工藤祐経すけつねに見えたので、うっかり切ってしまいました」
曽我の暴れん坊 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)