硝盃こっぷ)” の例文
棚の硝盃こっぷを自分で取って自分で酒を注ぎ爾して自分の手で叔父に与えた、叔父は受け取って呑むと其のまま身体が痺れた。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
砂糖水をもりたる硝盃こっぷ其儘そのまゝにして又其横手には昨日の毎夕新聞一枚とほか寸燐まっちの箱一個あり、小棚の隅に置きたる燭台は其蝋燭既に燃尽もえつくせしかど定めし此犯罪を照したるものならん
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
直ぐに卓子の上の水瓶を取り硝盃こっぷに注いで差し出した、夫と見てお浦は遮り
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)