“硝子画”の読み方と例文
読み方割合
ガラスえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここは南蛮寺なんばんじの堂内である。ふだんならばまだ硝子画ガラスえの窓に日の光の当っている時分であろう。が、今日は梅雨曇つゆぐもりだけに、日の暮の暗さと変りはない。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
神父はおごそかに手を伸べると、後ろにある窓の硝子画ガラスえした。ちょうど薄日に照らされた窓は堂内をめた仄暗ほのくらがりの中に、受難の基督キリストを浮き上らせている。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)