砂床すなどこ)” の例文
銀泥ぎんでい利休屏風りきゅうびょうぶに、切燈台きりとうだいがチカチカと照り返していた。青螺せいらつぶしの砂床すなどこには、雨華上人うげしょうにんの白椿の軸、部屋の中ほどに厚いしとねを重ね、脇息きょうそくを前において、頬杖をついている人物があった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)