石階せきかい)” の例文
己の家族の住んでゐる館、即ちヰマニ家の館は、壁が赤み掛かつた色に塗つてあつた。館から運河に降りる石階せきかいの上の二段は、久しく人に踏まれてびてすべつこくなつてゐた。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
石階せきかいのぼらんとしてわれは少しく躊躇せざるを得ざりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)