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石榴口
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ざくろぐち
ふりがな文庫
“
石榴口
(
ざくろぐち
)” の例文
朱塗りの
漆戸
(
うるしど
)
、
箔絵
(
はくえ
)
を描いた
欄間
(
らんま
)
なぞの目につくその
石榴口
(
ざくろぐち
)
をくぐり、狭い足がかりの板を踏んで、暗くはあるが、しかし暖かい湯気のこもった
浴槽
(
よくそう
)
の中に身を浸した時は
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
長方形の
湯槽
(
ゆぶね
)
の上に
石榴口
(
ざくろぐち
)
といって、押入じみた形のものがあって、
児雷也
(
じらいや
)
とか、
国姓爺
(
こくせんや
)
とか、さまざまの絵が濃い絵具で
画
(
か
)
いてあり、朱塗の二、三寸幅の枠が取ってあって
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
その頃の湯風呂には、旧式の
石榴口
(
ざくろぐち
)
と云うものがあって、夜などは
湯煙
(
ゆげ
)
が
濛々
(
もうもう
)
として内は真っ暗。しかもその風呂が高く出来ているので、男女ともに中途の階段を登ってはいる。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
江戸の名ごりのような
石榴口
(
ざくろぐち
)
の残った湯屋はこの町からほど遠くないところにある。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
榴
漢検1級
部首:⽊
14画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“石榴”で始まる語句
石榴
石榴市
石榴花