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短槍
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たんそう
ふりがな文庫
“
短槍
(
たんそう
)” の例文
いかにも、
山詰
(
やまづ
)
めの武士らしい
膝行袴
(
たっつけばかま
)
ばきの影が十人ばかり、各〻
短槍
(
たんそう
)
を
引
(
ひ
)
ッ
提
(
さ
)
げて、獣群を放したように草ぼこりを立って来た。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
信長は我流でデッチあげた痛快な餓鬼大将であったが、少年時代に、
短槍
(
たんそう
)
の不利をさとって、自分の家来に三間半の長槍を用意させたほど用心ぶかい男であった。
織田信長
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
いずれも
短槍
(
たんそう
)
でした。
旗本退屈男:11 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
みると、それは
幸
(
さいわ
)
いにして狼ではなかったが、
針金頭巾
(
はりがねずきん
)
や
小具足
(
こぐそく
)
で、
甲虫
(
かぶとむし
)
みたいに身をかためたふたりの兵。手には
短槍
(
たんそう
)
を引っさげている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こいつ、
体
(
からだ
)
はちいさいが、一すじなわではいかないぞ——とみた
甲虫
(
かぶとむし
)
は、やにわに
短槍
(
たんそう
)
をおっ取って、
閃々
(
せんせん
)
と突いて突いて、突きまくってくる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
かねて何ぞの場合にはと、ひそかに買い求めて
閻王像
(
えんおうぞう
)
の
壇下
(
だんか
)
に隠しておいた
朱房
(
しゅぶさ
)
のついた
短槍
(
たんそう
)
と短剣。その短剣だけをふところに呑むと、彼は用事をよそおって、ぷいと街へ出ていった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
短
常用漢字
小3
部首:⽮
12画
槍
漢検準1級
部首:⽊
14画
“短槍”で始まる語句
短槍刺撃