“短兵急（たんぺいきゅう）” の例文
次から次といっても、もちろん、そう短兵急（たんぺいきゅう）にはゆかない。これもやっぱり乾きを待って（雨でもつづくと何とそのまた乾きが遅かった！）
小説　円朝 (新字新仮名) ／ 正岡容(著)
そこで、岡倉氏は明日からでも学校へ出てもらいたいと、短兵急（たんぺいきゅう）なことで、私もとにかく、お受けを致したわけであった。
幕末維新懐古談：65 学校へ奉職した前後のはなし (新字新仮名) ／ 高村光雲(著)
「まあそう短兵急（たんぺいきゅう）に攻めンでもええじゃないか。どうかお手柔らかに——先生はまずそこにおかけください。はははは」
小説　不如帰　 (新字新仮名) ／ 徳冨蘆花(著)
「少し短兵急（たんぺいきゅう）なところがありますね。それでいて、後から後悔する」
秀才養子鑑 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)
古藤は短兵急（たんぺいきゅう）に
或る女：1（前編） (新字新仮名) ／ 有島武郎(著)
と照彦様は短兵急（たんぺいきゅう）だった。
苦心の学友 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)