めしひ)” の例文
我は彼等の中にわがことばを待つさまなる一の魂を見き、若し人いかなる状ぞと問はば、めしひの習ひに從ひてそのおとがひを上げゐたりと答へむ 一〇〇—一〇二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
聖母は無慈悲にも、創一つなく育たせしに、たけ伸びて美しければ、貴族の子かとおもはるゝ程なりといふ。さちなきことよ、と皆口々に笑ひぬ。めしひたるカテリナのいふやう。
我はめしひが路をあやまりまたは己をそこなふか殺しもすべき物にうちあたるなからんためその相者てびきに從ふごとく 一〇—一二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
而してわれ始てそのめしひなるを知りぬ。
智の鋭き目をわが方にむけよ、しかせば汝は、かの己を導者となすめしひ等の誤れることをさだかに見るべし 一六—一八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)