相若あひし)” の例文
そして青年者せいねんしやは真に榛門に移つた。しかし年歯の榛軒と相若あひしくものは、さきより友として相交つてゐたので、其関係は旧に依つた。枳園の如きは其一人である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然るに鳥と魚とは力相若あひしくものなりければ、鳥は魚を擧ぐること能はず、魚は鳥を沈むること能はず、打ち込みたる爪の深かりしために、これを拔かんとするも、亦意の如くならず。