相成候あひなりさふら)” の例文
私事わたくしこと其節そのせつ一思ひとおもひに不法の事を申掛け、愛想あいそを尽され候やうに致し、離縁の沙汰さたにも相成候あひなりさふらはば、誠に此上無きさいはひ存付ぞんじつき候へども、此姑このしうとめ申候人まをしさふらふひとは、評判の心掛善き御方にて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
惜くもなき命は有りさふらふものにて、はやそれより七日なぬか相成候あひなりさふらへども、なほ日毎ひごとに心地くるしく相成候やうに覚え候のみにて、今以つて此世このよを去らず候へば、未練の程のおんつもらせもぞかしと
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)