直美なおみ)” の例文
かえってみて、何か、かおのようなにおわしさが、その老梅のものではなく、自分のうしろに立っている巫女みこ直美なおみであることを知った。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
直美なおみは、耳まで紅くなった。彼女がひそかに抱いていた恋心は、それを、自分の都合のよいように勘ちがいしていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)