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直截
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ちょくさい
ふりがな文庫
“
直截
(
ちょくさい
)” の例文
彼の宗教心は飽くまで強いのであるが、しかし在来の神学的ドグマは、到底彼の
鋭利
(
えいり
)
直截
(
ちょくさい
)
なる研究的良心を充たすに足りなくなったのであった。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
最初に視線を交換した船員と売春婦——これほど
直截
(
ちょくさい
)
な相互理解はまたとあるまい。港の挨拶はこれだけでたくさんだ。
踊る地平線:08 しっぷ・あほうい!
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
……久木と加地との議論は、それらに比べるとはるかに
直截
(
ちょくさい
)
だった。言葉が飛躍するときでも足はちゃんと地についている。そういう感じがした。
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「何故、君はあんなに一時黙っていたんだ」と足立が尋ねたが、そう
直截
(
ちょくさい
)
に言ってくれるものはこの友達の外に無い。捨吉はその時の答をもう一度探して見た。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
が、そうした順序を踏んで相手が、会わないと云えば、それ切りになってしまう。少しは不自然でも、
直截
(
ちょくさい
)
に訪問した方が、
却
(
かえ
)
って容易に会見し得るかも知れない。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
「そうかも知れません、けれども既に去っていると申しましたのは遠慮で、
直截
(
ちょくさい
)
に云いますと過去のものにしなければならぬとさえ感じたのです」
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼は
直截
(
ちょくさい
)
に夫人に結婚を求めた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
にもかかわらず、その夜の志摩は態度から言葉つきまで変っていたし、話しぶりも
直截
(
ちょくさい
)
で熱がこもっていた。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そんなときの悪口は、たいてい
定
(
きま
)
ったものであるが、かれらのはもっと
直截
(
ちょくさい
)
で、はるかに露骨であった。
山彦乙女
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
また感性が単純で
直截
(
ちょくさい
)
だから、その表現も単直であり、且つ効果的に磨きが掛っている。
七日七夜
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
情事のほかにはなにも興味はないようであった、しかも話題は
直截
(
ちょくさい
)
であり、明らさまで、隠すところがなかった。彼女たちは男女の性別について、観察的にも解剖的にも豊富な知識をもっていた。
似而非物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それはいたましいほど
直截
(
ちょくさい
)
に、苦痛と恐怖感をあらわしていた。
しじみ河岸
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“直截”の意味
《名詞・形容動詞》
直 截(ちょくせつ)
回りくどい表現でなく、率直でわかりやすいこと。
直ちに決裁をとること。
(出典:Wiktionary)
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
截
漢検1級
部首:⼽
14画
“直截”で始まる語句
直截的