直二なおじ)” の例文
しかし戦死したと思った伊号一〇一乗組の、紅子の大好きな直二なおじ兄が、無事な姿をひょっくり現わすだろうことを思えば、いつとはなしに微笑ほほえまれて来るのであった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
潜水艦から離れた艦上機の操縦席についていたのは、別人べつじんならぬ花川戸はなかわど鼻緒問屋はなおどんやの二番息子の直二なおじであった。前に戦死と認知にんちされて、死亡通知の発せられた幽霊人ゆうれいじんだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)