白魚舟しらうおぶね)” の例文
遠洋へ乗り出してくじらの群を追ひ廻すのは壮快に感ぜられるが佃島つくだじま白魚舟しらうおぶねかがりいて居る景色などは甚だ美しく感ぜられる。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
舞台はあい愛する男女の入水じゅすいと共に廻って、女の方が白魚舟しらうおぶね夜網よあみにかかって助けられる処になる。再び元の舞台に返って、男も同じく死ぬ事が出来なくて石垣の上にあがる。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)