“白茶気”の読み方と例文
読み方割合
しらちゃけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真黒い天井からブラ下がった十しょくの電球ははえふん白茶気しらちゃけていた。その下の畳はブクブクに膨れて、何ともいえないせっぽい悪臭を放っていた。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
と云い云い山羊髯にクッ付いた飯粒をつまんで口の中へ入れた。ついでに総入歯の下の段を鼻の先へ抓み出して白茶気しらちゃけた舌の先でペロペロとめまわした。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
白茶気しらちゃけ羅紗ラシャの旅行服に、銀鼠色のフェルト帽を眉深まぶかく冠って、カンガルー皮の靴を音もなく運んで来た姿は、幽霊さながらの弱々しい感じである。手荷物は赤帽に托したものらしい。
人間レコード (新字新仮名) / 夢野久作(著)