“茶気”の読み方と例文
旧字:茶氣
読み方割合
ちゃき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
マジメに実行するツモリであったかドウか知らぬが、この時分はこうした茶気ちゃき満々な計画がほとんど実行され掛ったほどシャレた時代であった。
と、威張ってみたり、多分なる茶気ちゃき邪気じゃき莫迦ばからしさをも、その時分の老公には、つつみなく素行に現わされていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
茶道の影響は貴人の優雅な閨房けいぼうにも、下賤げせんの者の住み家にも行き渡ってきた。わが田夫は花を生けることを知り、わが野人も山水をでるに至った。俗に「あの男は茶気ちゃきがない」という。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)