白猩々しろしょうじょう)” の例文
廻廊のあなた前庭の一所、かえでの老木の根もとにあたって、雪白の物がかしこまっていた。五尺にもあまる白猩々しろしょうじょうであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
熊はいかにもいぶかしそうに、少し離れた小丘の上から、主人たちの方を見詰めてい、五尺以上もある白猩々しろしょうじょうは、人間と変らぬ老獪ろうかいさで、桂子や浮藻に可愛がられていたが、栗の木のまたに駈け上がり
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)