“白氏文集”の読み方と例文
読み方割合
はくしもんじゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人は白氏文集はくしもんじゅうを愛読していて、興に乗ずると、こんな工合に文句を暗誦するのであるが、これが出る時はそろそろ酒がまわって来た證拠であった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
範宴はんえんは、宿房の一間ひとまに、坐っていた。机のうえには、儒学じゅがくの師、日野民部から学んだ白氏文集はくしもんじゅうが載っている。これは、山へのぼってからも、離さない書物であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古典文芸の鑑賞につちかわれる一種の雰囲気である点であって、その「詩」をつくり出すために、定家は『白氏文集はくしもんじゅう』の第一・二ちつを読めと、『詠歌大概』にも『毎月抄』にものべており
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)