白木彫しらきぼり)” の例文
朱唇しゅしん白衣びゃくえ白木彫しらきぼりの、み姿の、片扉金具の抜けて、おのずから開いた廚子から拝されて、が捧げたか、花瓶の雪の卯の花が、そのまま、御袖みそでもすそまがいつつ、銑吉が参らせた蝋燭ろうそくの灯に
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)