登庁とうちょう)” の例文
佳子よしこは、毎朝、夫の登庁とうちょうを見送ってしまうと、それはいつも十時を過ぎるのだが、やっと自分のからだになって、洋館の方の、夫と共用の書斎へ、とじこもるのが例になっていた。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)