発句ほく)” の例文
旧字:發句
発句ほく案ずる事諸門弟題号の中より案じいだす是なきものなり、余所よそより尋来たずねきたればさてさて沢山成事なることなりといえり、予が云、我『あら野』『猿蓑さるみの』にてこの事を見出したり
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ここに花山かざんといへる盲目の俳士あり。望一もういちの流れをむとにはあらでただ発句ほくをなんでける。やうやうにこのわざを試みてより半年に足らぬほどに、その声鏗鏘こうそうとして聞く者耳をそばだつ。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)