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痕形
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あとかた
ふりがな文庫
“
痕形
(
あとかた
)” の例文
すると不思議な事に、
昨日
(
きのふ
)
まであんなに気にかかつてゐた
巻雲
(
まきぐも
)
も、巻積雲も、
雑巾
(
ざふきん
)
で拭き取つたやうに
痕形
(
あとかた
)
も無くなつてゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ところがまるで、追っかけるように、藤原の宮は
固
(
もと
)
より、目ぬきの家並みが、不意の出火で、其こそ、あっと言う間に、
痕形
(
あとかた
)
もなく、
空
(
そら
)
の
有
(
もの
)
となってしまった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
それに道とても、一足おくれれば、西したか、東したか、
馬蹄
(
ひづめ
)
の
痕形
(
あとかた
)
もないのである。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
痕
常用漢字
中学
部首:⽧
11画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
“痕”で始まる語句
痕
痕跡
痕迹
痕々