“痕形”の読み方と例文
読み方割合
あとかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると不思議な事に、昨日(きのふ)まであんなに気にかかつてゐた巻雲(まきぐも)も、巻積雲も、雑巾(ざふきん)で拭き取つたやうに痕形(あとかた)も無くなつてゐた。
ところがまるで、追っかけるように、藤原の宮は固(もと)より、目ぬきの家並みが、不意の出火で、其こそ、あっと言う間に、痕形(あとかた)もなく、空(そら)の有(もの)となってしまった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
それに道とても、一足おくれれば、西したか、東したか、馬蹄(ひづめ)の痕形(あとかた)もないのである。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)