男泣おとこなき)” の例文
男泣おとこなきに後悔して居りましたが、また気を取直し、何程思ったってくやんでも返らない事だ、仕方がない南無阿弥陀仏/\と口の中にて念仏を唱えながら、スーッと手を放す
母様おっかさんによくた顔を、ここで見るのは申訳がないといって、がっくり俯向いて男泣おとこなき
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これを聞きました両人は頭を下げ、只男泣おとこなきに歯ぎしりして口もきかれませぬ。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)