“男山八幡”の読み方と例文
読み方割合
おとこやまはちまん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浜松はままつの城下は、海道一の名将、徳川家康とくがわいえやすのいる都会である。その浜松は、ここ七日のあいだは、男山八幡おとこやまはちまんの祭なので、夜ごと町は、おびただしいにぎわいであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのながれはいま見えないけれどもむこうぎしの男山八幡おとこやまはちまんのこんもりした峰があいだに大河をさしはさんでいるようでもなくついまゆの上へ落ちかかるように迫っている。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
攘夷の首途かどでとして男山八幡おとこやまはちまんの神前で将軍に節刀を賜わるであろうとのおうわさも報じてある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)