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産霊
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ムスビ
ふりがな文庫
“
産霊
(
ムスビ
)” の例文
旧字:
産靈
其魂を
産霊
(
ムスビ
)
と言ふ(記・紀)。産霊は、神ではない。神道学者に尋ねても、産霊神と、神とを一処にする人は、まづあるまい。
古代人の思考の基礎
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
さうして其霊魂は、肉体を発育させる——さう言ふ風な信仰が、更に
鎮魂
(
タマフリ
)
の技術を発達させることになつたのである。だから、
産霊
(
ムスビ
)
は信仰で、鎮魂は呪術といふことになる。
日本文学の発生
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
興台
(
コトヾ
)
——正式には、興言台と書いたのであらう——
産霊
(
ムスビ
)
は、後代は所謂
詞霊
(
コトダマ
)
と称せられて一般化したが、正しくはある方式即とを具へて行ふ
詞章
(
コト
)
の憑霊と言ふことが出来る。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
産霊
(
ムスビ
)
信仰なのだから、此信仰の分岐した姿の、産霊神を以て先祖とする考へは、幼神と布教者との関係よりも、もつと根本的なものに、還すことになると信じたのであらう。
日本文学の発生
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
祝詞以前の古代詞章の神であつた此神は、同時に、
産霊
(
ムスビ
)
の神の所産と考へられてゐた。
日本文学の発生
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
“産霊(むすひ)”の解説
むすひは、神道における観念で、天地・万物を生成・発展・完成させる霊的な働きのことである。産霊、産巣日、産日、産魂などの字が宛てられる。
(出典:Wikipedia)
産
常用漢字
小4
部首:⽣
11画
霊
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
“産”で始まる語句
産
産褥
産屋
産衣
産毛
産土
産土神
産婆
産声
産湯