“生息子”の読み方と例文
読み方割合
きむすこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
林之助は今年二十歳はたちになるけれども、まるで生息子きむすこのようなおとなしい男であった。おとなしい男とおとなしい女——お絹は林之助とお里とを結びつけて考えなければならなかった。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
心は無論落ついちゃいないが、態度だけはまるで宿屋へ泊って、茶代を置いた御客のようであった。いくら恐縮しても自分には、これより以外の態度が出来ないんだから全くの生息子きむすこである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
児島は生息子きむすこである。彼の性欲的生活はゼロである。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)