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生帳面
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きちょうめん
ふりがな文庫
“
生帳面
(
きちょうめん
)” の例文
純一は
生帳面
(
きちょうめん
)
な、気の利かない返事をしながら、若し瀬戸の来た時に、お雪さんでもいたら、どんなに冷かされるか、知れたものではないと、気味悪く思った。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
これが第一歩だが君は娘の部屋を見たね、鏡台の
抽出
(
ひきだし
)
と机を除いて、余り冷たく
生帳面
(
きちょうめん
)
に整理されてあったよ、娘の部屋として不似合にね、箪笥は平素錠を下さない癖らしく一番上の
誘拐者
(新字新仮名)
/
山下利三郎
(著)
佐野さんが来るのを傍輩がかれこれ云っても、これも
生帳面
(
きちょうめん
)
に
素話
(
すばなし
)
をして帰るに極まっている。
心中
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
家の中の事を
生帳面
(
きちょうめん
)
にしたがる末造には、こんな不始末を見ているのが苦痛でならない。しかしこうなった元は分かっていて、自分が悪いのだと思うので、小言を言うわけにも行かない。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
帳
常用漢字
小3
部首:⼱
11画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死