“きちょうめん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
几帳面93.5%
生帳面4.3%
素帳面1.1%
規帳面1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるものはただ新聞紙に包まれていたが、しかし几帳面きちょうめんに綿密にしてあって、紙は二重になっており、くるくる紐がかけてあった。
これが第一歩だが君は娘の部屋を見たね、鏡台の抽出ひきだしと机を除いて、余り冷たく生帳面きちょうめんに整理されてあったよ、娘の部屋として不似合にね、箪笥は平素錠を下さない癖らしく一番上の
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
女房の九女八は、女団洲だんしゅうで通る素帳面きちょうめんな、楽屋でも家庭うちでも、芸一方の、言葉つきは男のようだが、気質のさっぱりした、書や画をよくした、教養のある人柄だった。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「H・S工場」にも、少し年輩の職工は小鳥を飼ってみたり、花鉢を色々集めてみたり、規帳面きちょうめんにそれの世話をしてみたり、公休日毎に、家の細々した造作を作りかえてみたりする人が沢山たくさんいた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)