瓦甍ぐわばう)” の例文
北方(西岸)から突き出てゐる所に人家が群つてゐて、空氣の澄明な日などには瓦甍ぐわばう粉壁が夕陽を浴びて白く反射してゐる。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)
これより山ゆるやかに水びて、福島町に至る間、また一ところの激湍をも見ず。路も次第にくだり下りて、そのきはまる處、遂に數百の瓦甍ぐわばうを認む。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)