玖珂くが)” の例文
近頃目に付いたたった一つの例は『防長史学』という雑誌(二巻一号)に、玖珂くが柱野はしらの村杉森大明神の、御鳥喰神事というのを報じている。
前の河村の親類の高森の熊野写真館の心配で玖珂くがの迫口家の三女二十一歳とも子という人だそうです、体格良、女学校は優等、という達ちゃんかねてのぞみの条件で、おまけに美人の由です
周防すはの国玖珂くが鞠生まりふの浦漕げばうらさびしくも秋の浪立つ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
山口県の玖珂くが郡秋中村大字秋掛あきがけなどでも、「藤を打砕いて糸の如くつむぎ布に織り、股引ももひき等に相用あいもち候事そうろうこと」と、『周防風土記すおうふどき』には記している。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
周防玖珂くが郡の奥の神代こうじろ郷なども十三の村を五箇八箇と呼んでいたが、別に六郷七畑の名もあって、何のために五箇といい出したかの理由は知りがたい。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
『倭名鈔』の郷名には駿河富士郡久弐くに郷がある。また備後びんご御調みつぎ郡、周防すおう玖珂くが郡、筑前の糟屋かすや郡ともに柞原郷があって、後の二つは明らかにクハラと訓んでいる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
周防玖珂くが郡高根村大字大原字ゴウラ谷
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ヒガンボウズ 周防玖珂くが