玉箒たまぼうき)” の例文
一歩は高く一歩は低くと来らア。何でも家がぐらぐらして地面が波打って居やがらア。ゲー酒は百薬の長、うれい玉箒たまぼうき、ナンテ来らア。
煩悶 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
「だから昔から酒はうれい玉箒たまぼうきというじゃないか。酒なくて何のおのれが桜かなだろう。お酒さえ飲んでいれァお父さんはもう何もいらない。お金もいらない。おかみさんもいらない。」
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「憂いを払う玉箒たまぼうき」などと、酒杯さかずきを手にします。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)