“獣心”のいろいろな読み方と例文
旧字:獸心
読み方割合
けものごころ50.0%
じゅうしん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もみ散らされた黒髪の根くずれ、すそを踏まれたのはだかり、それは、いっそうお綱の凄艶せいえんをきわ立たせて、孫兵衛の盲目な獣心けものごころは、いやが上にもあおられる。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五円紙幣を手に入れたものは、顔までが、悪魔の弟子のようになった。獣心じゅうしんが、檻を破り、ムラムラと、飛びだした。一味の者は、細心の注意をもって、機会を見ては、巧みに、煽動した。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)