猫被ねこかぶ)” の例文
それらのさる知恵は、小犬のようなそれらの道化振りは、猫被ねこかぶりのその無邪気さは、いかにしてもクリストフの気に入るはずがなかった。
「私は、よく奧さまに、私の考へを申上げますけれど、奧さまも賛成して下さいますわ。この子は、陰險なのよ、こんな年頃の子供で、こんな猫被ねこかぶりは、私、知りませんわ。」
猫被ねこかぶりが多いというは、取も直さず柔和は何人なんぴとでも重んずる証拠である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)