独断ひとりぎめ)” の例文
旧字:獨斷
その間にもまた考えましたことは、こんな独断ひとりぎめなことを師匠の留守にして、もしや、師匠が帰って、馬鹿な奴だといってしかられるか知れない。
然し汝に感服したればとて今直に五重の塔の工事しごとを汝に任するはと、軽忽かるはずみなことを老衲の独断ひとりぎめで云ふ訳にもならねば、これだけは明瞭はつきりとことわつて置きまする
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
平生行きません所へそのお話を私が独断ひとりぎめで来てするように思われますのも、今さら伊賀刀女いがとうめ(そのころ媒介をし歩いた種類の女)になりましたようできまりが悪うございます
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
お上人はもしか間違つてゐたら、お布施を返す積りで独断ひとりぎめの返事をした。
しかしそなたに感服したればとて今すぐに五重の塔の工事しごとを汝に任するわと、軽忽かるはずみなことを老衲の独断ひとりぎめで言うわけにもならねば、これだけは明瞭はっきりとことわっておきまする
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)